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駅前居酒屋への旅
 
第二回
 
写真1
 
写真2
 
写真3
ショップデータ
キャッチ
鳥万

東京都大田区蒲田7−3−1

電話 03−3735−8915

営業 16時〜23時

メニュー

生ビール(450円)
レモンサワー(350円)
グラスワイン(200円)
ペプシコーラ(200円)
シメサバ(320円)
たこキムチ(280円)
うなぎ蒲焼(350円)
キムチ鍋(380円)
じゃがバター(280円)
あじフライ(350円)
刺身盛り合わせ(680円)
焼おにぎり(250円)
チャーハン(350円)

 

その他多数

 
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キ〜ネ〜マ〜の天地〜〜!
 今回は蒲田です。蒲田は、筆者が横浜から東京に出て、帰る時に立ち寄るのに便利な町。困ったことに、昼間っからやってる飲み屋に加えて、ピンサロなどの風俗系の店も豊富だ。さらに困ったことに、平成も20年を過ぎた現在も、町並みに昭和の雰囲気が濃厚に漂っている。
 何しろ、西口にも東口にもでっかいアーケード街があるし、少し裏手に行けば、時代に取り残されたような古本屋やトリスバーが立派に営業していたりする。商売っ気のない美人ママがやってるカラオケスナックで、営業マンが油売ってたり(これも昭和言葉。もう死語ですか?)もするから、昭和生まれのオジサンには、天国のような町なのである。お〜い! 帰って来てくれ〜! レイコ〜!
 失礼。つい若い頃に戻って、叫んじゃいました。ちなみに、蒲田には、新宿に勝る数の居酒屋があるのだとか。かつて一世を風靡したキャバレーチェーン「ハワイ」も、現在の居酒屋チェーンの雄「和民」も、ここ蒲田から第一歩を踏み出したといえば、この町の天国度がわかっていただけるだろうか。
 さらに言えば、この町の地元の人はいまでも、品川方面に行く時には「東京に行く」と言うらしい。また、蒲田〜羽田地域の人(男性)は、自分のことをオイラと呼ぶのが正統なのだとか。蒲田って、つくづく異界なんだよね〜。パラレルワールドというかさ。

 

写真4

 

 そんな昭和残響の町、東京都の異界、蒲田にある、何より蒲田らしい大衆居酒屋が鳥万である。この店の存在を教えてくれたのは、奥さんの実家が蒲田にあるという知人。「蒲田といえば鳥万ですよ。知らないんですか?」という推奨の言葉に背中を押されて、蒲田の西口に降りたって驚いた。それまで、蒲田というと東口と京急蒲田しか知らなかったのだが、よく見ると西口にも東口そっくりの町があるではないか。蒲田の駅周辺も実はパラレルワールドだったのだ。
  鳥万は、その西口から歩いてすぐの裏道に面した、威風堂々とした店である。店は4階まであって、どの階も同一料金。しかも、午後4時から飲めるという、困った店なのだった。
  で、まずはホッピーセットを注文。当然のように、ナカを追加して、びっくりした。正1合のコップに、25度の焼酎がなみなみと注がれて出てきたのだ。横須賀ホッピーに勝るとも劣らない気っ風の良さである。たじろぎつつ、ナカを氷の入ったジョッキに注ぐと、何と! ホッピーを入れる余地がない! 単なる焼酎水割りになってしまったのだ。
  う〜ん、鳥万恐るべし。これじゃあ、昼間から酔っぱらっちゃうよ〜。そこで周りを見回すと、常連の皆様は、ナカを半分ずつ注いで飲んでいるではないか。なるほど。その流儀にならうために、筆者が2杯目のナカを注文したのは、言うまでもない。もちろん、帰る頃は、ヘロヘロ。困ったもんだ。

 

写真5

 

 で今回の取材で、なぜこんなにホッピーの焼酎の量が多いんですか? と聞いたら、社長の奥山勇さんは「ほかの店に負けたくないからですよ」とおっしゃる。「ほかの店で飲んだら酔えたのに、鳥万では酔えなかったと言われたら、お客さん、来なくなっちゃうよ」。即ち、しっかり酔わせて、満足してもらうための特濃ホッピー。大阪出身だという、おん年78歳の奥山さんの商売人魂が、1合の焼酎に込められているのだ。ちなみに、ホッピーセットの焼酎は、0.7合程度しか入れていない。セットで油断させて、ナカでノックアウトという寸法。どうりで、あのナカ、ガクンと酔うと思ったよ。
  鳥万の壁を埋め尽くす200種類ものメニューも、奥山社長の商売人魂が生んだもの。メニューの短冊はいまも社長自身が手書きしている。「新しい季節メニューができたら、13枚も短冊書くんだからね。たいへんなんだよ(笑)」。メニューを作るほうだってたいへんなはずなのに、なぜ、これほど膨大なメニューを?「小さな店で、こんなにメニュー揃えたら、刺身なんか売れないと腐っちゃうね。1階から4階まである鳥万だからこそ、これだけのメニューを揃えられる。しかも、安いでしょう? 薄利多売の典型だよ」。つまり、ここでも他店に負けたくなかったというわけ。その気持ちの端的な表れが毎日1品は用意されている「特別サービス品」。何と200円という超破格料金だ。「ほかの店に寄りもせずに、わざわざ鳥万に来てくれたお客さんへの心尽くしですよ」。社長、エライ!
  またまた叫びだしたくなった筆者ではあった。鳥万は、真に恐るべき店だ。この店を知ってから、筆者は、横浜に帰る時にはできる限り、東海道線を使うことにしている。蒲田に止まる京浜東北線を使うと、ついつい途中下車して、昼間から酔っぱらう羽目になりかねない。危険なのだ。蒲田という町は、中でも鳥万は、まったく困った存在なのである。
追伸:奥山社長の昔話がまた面白い。そちらはWebの「飲食店なび」(http://www.insyokunavi.com/)に掲載予定なので、ぜひ読んでみて下さい!

 

写真6
 
バックナンバー
第1回  横須賀ホッピー編 〜中央酒場〜 〜忠孝〜
第2回  昭和残響、蒲田編 〜鳥万〜
第3回  荻窪いかみみ編 〜やき屋〜
第4回  錦糸町・馬レバ刺編 〜馬力〜