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第二回
 
プロフィール

鈴木敏雄(すずき・としお):

1945年北海道生まれ。札幌のホテルマン時代にスカウトされ、69年に上京して、喫茶店&クラブの設立、運営にたずさわる。77年、独立して、赤坂に喫茶店「シリウス」開店。94年、隣の焼き鳥屋を買い取り、「尻臼」と名付けて喫茶店と並行して家族経営を始める。2001年、焼き鳥屋と喫茶店を1つの店に改装して、新しい「尻臼」を開店し、「3冷」ホッピーの元祖となる。東京で知り合った奥さんも北海道出身。

「尻臼」
東京都区港区赤坂3−12−10赤坂サンビル2F
電話03−3585−2466

 

ホッピーミ〜ナ:

本名は石渡美奈(いしわたり・みな)。ホッピービバレッジの取締役副社長にして、空飛ぶ看板娘。1990年に立教大学卒業後、大手食品メーカーに入社。93年に退社後、広告代理店でのアルバイトを経て、祖父が創業したホッピービバレッジに入社。広報宣伝を担当し、ブログが人気を博すなど、ホッピーブームに貢献している。

 
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写真1
 
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ミ〜ナ:

お邪魔しま〜す! 今回の舞台は、わがホッピー生誕の地、赤坂です。ホッピー、焼酎、ジョッキをよ〜く冷やし、氷を入れずに飲むのがわが社の推奨するホッピーの飲み方。「3冷」と呼んでいますが、ここ「尻臼」さんは、その「3冷」の元祖。これからホッピーを出そうというお店の人が、勉強のために、必ず訪れるホッピーの「聖地」の1つです。そもそも、このお店の前身の焼き鳥屋さんで、私の父、現在の社長の石渡光一と鈴木敏雄マスターが出会ったのが、「3冷」の始まりだと聞いているんですが?

 

鈴木:

私は、昭和52年から、このビルの2階で「シリウス」という喫茶店を始めました。2年後に、お隣に焼き鳥屋さんができましてね。よく流行っていたし、ホッピーも出していました。私はそこに通って、お客として飲んでいた時に、お店のご主人から、石渡社長を紹介されたんです。

 

ミ〜ナ:

当時、私は中学生くらいだったのかな。父親は、夜は帰って来ないものなんだと思ってましたね(笑)。その頃、父は夜ごとに、ホッピーの“伝道活動”をやっていたらしい。

 

鈴木:

まだ「3冷」という言葉がなかった時代に、焼酎とホッピーをよく冷やして、氷を入れずに飲むのが、ホッピーの一番おいしい飲み方なんだと力説していました。

 

ミ〜ナ:

父の持論ですが、ホッピーは、ビールよりも少し低い温度で飲むほうが、ドライ感が際立って、おいしい。ただ、氷を入れて冷やしちゃうと、ホッピーが薄まっちゃうんですね。

 

鈴木:

あれは絶対ダメです! だって、ビールに氷を入れて飲みますか? それと同じで、せっかくおいしい飲み物を、薄めてどうするんだってことですよ。お客さんの好みで、どうしてもというなら仕方ないけれども、お店が勝手に、最初から氷を入れて来るのは、いかがなものか? ミ〜ナさん、ちゃんとお店に教えてるんですか?

 

ミ〜ナ:

もちろん! こう飲んでくださいと、強く言ってますけど。

 

鈴木:

うちでは、少なくとも、1杯目は氷を入れずに飲んでくださいと、必ず言います。それも焼酎は、ジョッキの星2つ目まで、きっちり入れて、ホッピーは1本全部、注いで飲んでください、とね。だって、それが一番おいしい飲み方なんだから。ただ、小さいお店だと、焼酎とホッピーは冷やしたとしても、ジョッキまで冷やしておくのは、なかなか難しいんですよ。うちだって、8年前に改装して、大きな店にするまでは、「3冷」じゃなかったんだから。以前の焼き鳥屋さんが、事情で商売ができなくなったので、うちが喫茶店と焼き鳥屋を両方やるようになったのが16年前。その後、喫茶店はヒマになるし、焼き鳥屋は繁昌するしで、思い切って、2店を一緒にして大きな焼き鳥屋にした。その時に、念願だったジョッキ専用の冷凍冷蔵庫を入れたんです。「3冷」が出せるようになったのは、それからですよ。

 

ミ〜ナ:

あれには私、感動しました! ああいう設備って、普通は、メーカー協賛じゃないですか。それを完全に自腹で入れていただいて、「3冷」を見事に、実践していただいた。

 

鈴木:

お客さんが喜ぶからですよ。うちは、以前から、ホッピーがずいぶん出る店でした。それで、余裕がある時は、ジョッキを氷で冷やしたりしていたんです。そうすると、ホッピーがおしいくなるから、お客さんが喜ぶじゃないですか。じゃあ、ジョッキ専用の大きな冷凍庫を入れようと。

 

ミ〜ナ:

その心意気に感動して、「尻臼」さんのやり方を「3冷」と名付けたのが、たぶんうちの父なんですね。もう1つ、「尻臼」さんの大きな魅力は、ホッピーによく合う肴と、家庭的な料理が多いことです。中でも、誰もが注文する超定番は「ガツ刺し」「キャベツの風味漬け」ですね。

 

鈴木:

あれは、以前の焼き鳥屋さんの人気メニューを、作り方を教わって、受け継いだんですよ。店を切り盛りするようになった女房が、そこに自家製の料理を加えていきました。

 

ミ〜ナ:

「自家製ぎょうざ」や「もち米シューマイ」とかのメニューですよね。この赤坂の1等地で、手作りの、本物の家庭料理が味わえるのが、「尻臼」が常連客に愛され続けている理由だと思います。以前は娘さん2人も手伝っていたし、独立してからもよく遊びに来ますから、雰囲気も本当に家庭的なんですね。私が、お酒のシメに必ず頼むのが「焼うどん」。以前は娘さんが作っていたので、私は「こずえのうどん」と呼んでますが、醤油味で、お出汁がきいて、懐かしい味なの。

 

鈴木:

まあ、私は、ああいう料理は家で食べてるから、感動なくてね。どうせ外で食べるのなら、フランス料理、食べたいと思うけどなあ(笑)。

 

ミ〜ナ:

贅沢ですねえ(笑)。とにかく、わが社としても、地元の赤坂に、胸を張って紹介できる「尻臼」さんのような店がないと困ります。マスターとママで、どうか今後も、元気でお店を続けてください。お願いします!

 
バックナンバー
第1回: 

「話題の店に行ったら、アラさがしはダメ!自分の店の参考になる、良いところだけをつかんでこい!」〜駒八 八百坂仁オヤジさん〜

第2回: 「お客さんを楽しませるよりも、まずはあなたたちが楽しめ!あなたたちが鏡になって、お客さんも楽しめる!」〜ティーケーエスグループ 神里隆オヤジさん〜

第3回:

「繁盛の秘訣はネーミング!よい発想は、真似(パロディ)や組み合わせから生まれる!」〜世界の山ちゃん 山本重雄オヤジさん〜

第4回: 「一番大事なのは筋を通すってことさ。結果的に儲けに走っちゃダメだってことだよ。」〜埼玉屋 小熊秀雄オヤジさん〜
第5回: 「ビールに氷を入れて飲みますか? それと同じで、せっかくおいしい飲み物を、薄めてどうするんだってことですよ。」〜尻臼 鈴木敏雄オヤジさん〜